母
- 大瀧智子
- Jan 25, 2018
- 2 min read
保育の仕事をして、34年になります。こんなに長く続けるとは思っていませんでした。長く続けられたのは、10年前に亡くなった母が、私の代わりに二人の子どもを育ててくれたからです。母親以上の愛情で、注意を怠らず、心配ばかりして、自分の楽しみを諦めて、私を支えてくれました。母がいてくれたから、安心して仕事を続けることができました。
熱を出したり、お腹が痛いと泣いたり、子どもの病気は突然やって来ます。そんな時も、朝早く駆けつけて、「お母さんが見ておくから、早く行きなさい」と背中を押してくれました。その頃の保育園には代わりの職員がいなかったので、急に休むことはできません。母がいなければ、私は仕事を続けられませんでした。
誰よりも心配性な母が、孫の世話をするというのは、並大抵の苦労ではなかったと思います。散歩に連れて行った時、急に立ち上がった娘がベビーカーから落ちたことがありました。仕事が終わって迎えに行った私に、「もう面倒を見るのは無理だと思う」と泣きそうな顔で言った母。それでも、私のために子どもたちを育ててくれました。
私が主任になった時、園長になった時、一番喜んでくれたのは母でした。
今回長年の夢を叶えて「りんごの花保育園」を開園できるようになったことを、きっと誰よりも喜んでくれていると思います。
私が今ここにいるのは、母のお陰です。何一つ恩返しができないままでしたが、「りんごの花保育園」を人の役に立てるような園にすることが、母への恩返しになると信じてがんばっていきます。
『りんごの花保育園』開園まで66日
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