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子どもの人権

小学校4年生の女の子が父親から虐待を受けて亡くなった事件に大きな衝撃を受けた方がたくさんいらっしゃると思います。一番大切にしてくれるはずの両親からの虐待、精一杯の力を振り絞って発したSOSを踏みにじられた周りの大人の対応・・・誰かがどこかで助けられる機会はいくつもあったはずなのにと思うと、どうして?と疑問ばかりが湧いてきます。

 平成2年は1101件だった児童虐待件数が、平成29年度は13万件を超えました。児童虐待が広く周知されたことで通報件数が増えたとも言われますが、虐待に近い状況に置かれている子ども達がたくさんいることは確かです。

 17年くらい前、児童虐待という言葉が広まり始めた頃、一人のお母さんの話を聞いて悩んだことがあります。「私は小さい頃、実の母親(くそばばあと呼んでいました)から虐待を受けていたから、自分に子どもができたら、絶対にそんなことはしないと決めてたんですよ。」自分の子ども時代について話される言葉を重く受け止めました。でも、このお母さんの子ども達(女の子と男の子のふたり)に対する態度は虐待と呼ばなくてはいけないものでした。お母さんの気分で、極端にかわいがるかと思えは、存在そのものを否定するような言葉を投げつけたりするので、子ども達は不安定で、誰に対しても暴言を言ったり嘘をつくことが頻繁にありました。

 お母さんが自分の子どもをかわいいと思う気持ちに嘘はないと思います。でも、お母さんから感情のままにコントロールされる子ども達はいつもお母さんの顔色ばかり見ていて、そのストレスは相当なものだったと思います。

 今もどこかで虐待を受けている子どもがいます。虐待をしたくないと思っているのに止められないお父さんやお母さんがいます。自分の力ではどうすることもできないのです。誰かが、辛い子どもの気持ちや、親の気持ちを受け止め、一緒に考えてくれれば、親子の関係は変わるのでしょう。そう信じて、これ以上大人への信頼を失くしてはならないと思います。

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