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環境調整

発達障がいのあるお子さんの対応で、環境調整が有効なのではという話を聞きました。発達障がいのあるお子さんの中には、気持ちの切り替えが難しいお子さんがいます。  場面が変わる時、予想していないことが起こった時、気持ちをコントロールできずに、泣いたり、ひっくり返ったり、パニックを起こすこともあります。 この困った行動を止めようとすると、余計に感情が昂り、親子共に辛い思いをしてしまいます。 困った行動が予測できるなら、その環境を調整して、嫌な思いをできるだけさせないようにするというのが環境調整の考え方です。 例えば、買い物に行くと、毎回お菓子を買いたがって収拾がつかなくなるなら、買い物に行かないというように環境を調整すれば、子ども(親も)は嫌な思いをしなくてすみます。 ネット通販を使って買い物をすればいいですね。 大人は、嫌な経験を乗り越えさせたいと思いがちですが、嫌な経験をさせるよりも、今の子どもの状況に寄り添う方が子どもの自尊感情を高めます。もう少し大きくなってやってみるという大人の気持ちの切り替えも必要なのかなと思います。 発達障がいがあるお子さんだけでなく、拘りが強い時期や個性の子どもも、拘りを乗り越えさせるよりも、環境調整する方が結果的に子ども自身の力になるように思います。  拘りは、子どもだけにあるのではなく、大人の方にもあるのかもしれませんね。

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