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子どもが決めること

3日前、環境調整についてのブログで、『できるようになる時期は子どもが決めていい』という言葉が心に残ったことを書きました。

 随分前、児童精神科医の佐々木正美先生の『子どもへのまなざし』を読んだ時も、同じような言葉に出会えました。

 『躾』についてです。子どもが社会で一人の人間として生きていくために、「〇〇になってほしい」「〇〇してはいけない」と繰り返し伝えるのは、大人の役割ですが、それができるようになる時は、子どもが決めていいという言葉です。

 「何度言えばいいの?」「また同じことをして!」子どもの記憶は短く不確かです。認識力も未熟です。先を見通しながら、現状を分析しながら行動しているわけではありません。毎日が新しいこと、心を動かされる出来事の繰り返しです。叱られても叱られても同じことをしてしまいます。大人からすれば、また同じことをしてと思うでしょうが、同じことだと気づいていないのです。

 大人が子どもに正しい行動を望むのは当然です。間違ったことをしていると思えば、伝えなくてはいけません。その場で、その都度伝えることは大事なことです。

 大人は子どもがわかってくれるまで伝え続ける・・・でも、できるようになる時は子どもが決めていいと思えば、『躾』という名の体罰や子どもの心を傷つけるような行為はなくなるのではないでしょうか。

 「何度言えばいいの?」子どもがわかるようになる時までなんですね。子育てに悩んだら、『子どもへのまなざし』をぜひ読んでみてください。

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