top of page

運動会は誰のため?

もうすぐ10月。あちらこちらで運動会が行われる時期になりました。  りんごの花保育園の運動会は、福重小学校の校庭をお借りして行う予定ですが、小学校の校庭は様々な行事や団体の方が利用されるので、お借りすることができる日が限定されます。今年度は11月2日(土)になりました。

 最近は、保育園や幼稚園でも、春に運動会を行い、秋の活動を充実させる園が増えています。それだけ運動会は、他のことを犠牲にしても注力しなくてはいけない行事ということなのでしょうね。

 保育士になりたての頃、勤めていた保育園が鼓隊演奏に力を入れていたので、毎年4月くらいからリズム打ちの練習を始め、運動会1か月前は猛暑にも関わらず、登園してから降園するまで毎日練習をしていました。太鼓の音に負けない大声を一日中出していたので、声が出なくなりました。子ども達は一生懸命練習していましたが、楽しそうではなく、誰のためだったのかよくわかりません。もうあんなことはしたくないと思います。  何年か前、保育士の新任研修にお世話係として参加した時に、「うちの園は春と秋に年2回運動会があるので、本当にきついです。」と新任の先生が話していました。「なんで2回もするの?」「わかりません。きつくて休みたいと思っても休めないので、毎朝、園に行くときに、このまま事故にあって休みたいって思うんです。」  そこまで保育士を追い詰めるような行事の在り方には疑問を感じます。先生の心情は子ども達に伝わります。誰のための運動会でしょう?  諸外国には運動会を始め、日本のように行事はないそうです。保育園、幼稚園の運動会も、行事も、在り方や内容を考える時期に来ているのかもしれません。

Recent Posts

See All
選択

京都大学大学院教授・発達科学者の明和政子先生は、私たちヒトは、他者・社会と強く結びつきながら進化してきた生物であり、他者・社会の中でしか生存することができないと言われています。 コロナウイルス禍で、人との接触を極力避け、特に身体的なコミュニケーションを止められた今、心が傷つ...

 
 
 
ストレス

昨日の職員勉強会では、コロナ禍で、先生達がストレスを感じていることについて一人ずつ話してもらいました。 ご高齢のおばあちゃんと同居している先生は、感染のリスクを減らすためにあまり関わらないようにしていたら、おばあちゃんに「あんたに嫌われてしまった」と泣かれたそうです。...

 
 
 
学びの夏

久しぶりの職員勉強会でした。7月の勉強会の時に、次回の勉強会では、主体性を尊重した保育活動を行うために、どんな環境を準備し、その中で子ども達が何を学んだかをドキュメーテーション(写真や文字を使った記録)等を通して伝えてほしいとお願いしていたので、楽しみにしていました。...

 
 
 
特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page