小学校の壁
- 大瀧智子
- Jan 18, 2020
- 2 min read
あんなに生き生きと毎日楽しそうに過ごしていた年長組の子ども達が最近少し変わって来ました。なんだか不安そうで落ち着かないのです。お母さん方も、「ちょっと情緒不安定で・・・」と心配そうです。
小学校入学まで2ヶ月半。だんだん現実のこととして受け止め、楽しみよりも不安の方が大きくなっているんだろうなと思います。昔のように、地域で年上の子ども達と遊ぶ機会がないので、きょうだいがいないと、本当に未知の人達の中に飛び込んでいくような不安な気持ちになるのでしょう。
私が小さい頃は、毎日年上の子ども達の遊びに入れてもらってたくさんの遊びを教えてもらいました。なんでもできる近所のお兄ちゃん、お姉ちゃんは憧れの存在で、お兄ちゃん、お姉ちゃんがいる小学校に行くのが楽しみでした。
小学校は集団登校で、近くの小学生が朝迎えに来てくれました。手をつないで通った遠い小学校までの道のりも楽しかったことを思い出します。今では集団登校はなくなったようですね。隣近所の付き合いがない現代社会では、難しいのでしょう。
以前勤めていた保育園の近隣の小学校は、2月になると、1年生が年長児をたくさんのゲームを企画した交流会に招待してくれました。私達も卒園児に会えるのが楽しみでした。給食交流会に招待されたこともありました。そんな機会を通して、小学校への不安が期待へと変わっていきます。
年長組のM先生に、「福重小学校に子ども達を連れて行ってあげたい」と言われたので、教頭先生に電話を掛けて許可をもらい、2月に小学校訪問をすることになりました。校舎の中を見せてもらって、運動場で少し遊ばせて下さいとお願いしています。
少しでも小学校の様子がわかったり、知っている人がいると不安はやわらぎます。子ども達にとって小学校の壁は、見上げるほど高いのだと思います。
大人も心配なあまり、ついつい、「小学校に行ったら〇〇しなくちゃいけないよ」とプレッシャーをかけてしまいがちですが、「小学校に行ったらこんな〇〇があって楽しいよ」と期待を持たせてあげてほしいと思います。
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