苦渋の決断
- 大瀧智子
- Feb 26, 2020
- 2 min read
今日、3月7日(土)に予定していたお別れ遠足を中止にしました。苦渋の決断です。卒園児の親子で、姪浜渡船場から船に乗って能古島に渡り、バスに乗って『能古島アイランドパーク』に行って、たくさん遊ぶ予定でした。りんご3組(年長児)の子どもたちを集めて、「ごめんなさい」と言った瞬間、Kちゃんに、「お別れ遠足中止なの?」と言われました。鋭いです。
「そう。日本中で新型コロナウィルスの感染が広がっているの。安倍総理大臣が、『これから1週間から2週間は、大きなスポーツ大会や文化行事はしないように』って言われたの。だから、とっても残念だけど、お別れ遠足は中止にします。」と話すと、「日にちを変えられないの?」とYくん。これもなかなかすぐに思いつかないような質問です。賢いですね。
女の子はみんな泣きそうでした。じっと下を向いて黙っています。ごめんなさい。あんなに楽しみにしていたのに。「船やバスに乗った時に、もしウィルスを持っている人がいたら、うつったら大変だからね。」と話すと、「どうする?乗り物に乗らないでみんなでどこかに行かない?」と気持ちを切り替えて提案する子もいました。
最後の最後に一番楽しみにしていたお別れ遠足を中止にしてしまい、本当に申し訳ないです。なんでこんなことになったのか、だれが悪いわけでもないので、怒りの矛先がありません。感染症にかかって苦しんでいる人のことを考えると、今はみんなで力を合わせて、できることをするしかないのでしょう。
それにしても、りんご3組の子どもたちはさすがです。話の内容を理解し、一生懸命悲しい気持ちを抑え込み、次の希望を見つけようとしていました。こんなに仲が良く、気持ちが通じ合っているのですから、別の方法で楽しい時間を作ってあげなくてはと思います。
そんな中、嬉しいニュースもありました。りんご2組(年中児)のKくんのお母さんが無事赤ちゃんを出産されました。お父さんからとっても嬉しそうな声でお電話が入りました。
今週から6カ月の赤ちゃんも入園し、りんごの花保育園に久しぶりに赤ちゃんの泣き声が響いています。泣き声を喜ぶのは申し訳ないですが、やっぱり保育園に赤ちゃんがいるのはいいですね。
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