子どもが成長する場所
- 大瀧智子
- May 22, 2020
- 2 min read
2歳児の発達が目覚ましく、驚かされています。語彙が増え、会話が成り立つようになってきたのが大きいと思いますが、友達との関わりが豊かに、楽しくなっているのが伝わって来ます。
2日前の夕方の園庭でのことです。リスのような遊具があるのですが、2歳児5人のうち、4人の子が、「どうぞ」と言うと、残りの一人の子がリスの上に横になります。横になると、ままごとのカップを持った4人の子ども達が、横になった子の胸やお腹にそのカップを「ハイッ」と乗せます。「OK!」と言うと、また次の子が横になるという遊びが30分位続きました(病院のベッドで聴診器をあてているような感じです)。
みんなとても楽しそうで、順番が守られ、トラブルになることもありませんでした。言葉の発達は一人一人違うのですが、イメージは共有されているようで、その遊びが乱れることもありませんでした。
2歳児は全員進級児です。生まれてから2年間、起きている時間の大部分を園で友達と一緒に過ごしていて、本当に仲良く遊びます。トラブルもありますが、保育室で遊んでいる時も、それぞれの遊びのコーナーで2、3人に分かれて長い時間遊んでいます。
友達の持ち物と自分の持ち物の区別がつくのはもちろん、友達のロッカーの場所、タオル掛けの場所、給食で座る場所、靴箱の場所もわかります。
少子化できょうだいが少なくなっている現代の状況を考えると、子どもの健やかな発達のために、保育園で成長するのはいいことなのかもしれません。
どんな保育をするか、一人一人の子ども達を大事にしているかが、ますます問われていると思います。
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