離乳食
離乳食の目的は、母乳やミルクでは足りない栄養を補い、それ以外の味に慣れ、少しずつ食べられるものを増やし、発達に応じて、徐々に噛む、飲み込むなどができるようにすることです。何よりも、赤ちゃんが食べる喜びを感じ、自分で食べようとする気持ちを育んでいくことが大切だと思います。
朝、つぼみ組(0歳児)のAちゃんのお母さんに、「『保育園の給食で提供する前に、おうちで牛乳や卵を食べさせてみて下さい。』と言われたのですが、いつ食べさせたらいいですか?」と訊ねられました。
保育園の子ども達は、朝早くから夕方遅くまで保育園にいるので、家庭で新しい食材を食べさせるのは難しいようです。保育園では、家庭で食べて大丈夫だったら、提供することになっているので、食べられる食材がなかなか広がらないこともあります。
一時期、アナフィラキシ―で命を失くしたお子さんのニュースが報道され、アレルギー対応についてはかなり神経質になっているのが現状です。アレルギー疾患のお子さんも増えているので、さらに対応に苦慮しています。
牛乳、卵などのアレルギーが心配な食品は、ご家庭で試されてから保育園で食べさせたいと思っていますが、アレルギーの心配がない食材については、もう少し柔軟に考えないといけないのではないかと思っています。
なるべく早い時期に様々な食材を食べた方が、赤ちゃんの抵抗感が少ないように感じます。食べるという行為は一生涯続きます。離乳食は、その後の食の好みや量などに影響することもあります。食べる意欲を大切に育みながら、様々な食材が食べられるように、一人一人のお子さんに合わせて対応していきたいと思います。