幸せって
- 大瀧智子
- Jul 28, 2020
- 2 min read
「子どもの幸せを願う仕事をしているわたしたちは、人間の幸せって何だろうということを、最も考えなければいけない立場にあるのではないかと思うのです」
今日、S先生が「このページを読んでください。」と言って見せてくれた汐見先生の本には、『未来への提言』というタイトルで、冒頭こんな言葉が書いてありました。
これまで便利さと豊かさを求め、それが満たされれば幸せになれると信じ、科学や文化、経済が発展した結果、私たちは幸せになっているのでしょうか?そんな問いを投げかけられました。
ブータン、バングラデッシュなど、貧しいけれど幸せだと感じている人々がたくさん暮らしている国を訪れ、汐見先生は「幸せってなんだろう」と考えるようになったそうです。
「幸せは自分が決める」幸せの尺度はそれぞれですが、幸せを感じるのは自分自身です。豊かさや便利さを幸せだと思えば、もっと豊かになりたい、もっと便利なものをと、欲求は果てることがなく、いつまでも幸せを感じられないのかもしれません。
先日、コロナウイルス感染拡大の前と後で、どちらが幸せだと感じているかという調査結果の報道を見て、ちょっと驚きました。コロナウイルス感染拡大後の方が幸せだと感じている人の割合が高かったからです。
コンサートやカラオケ、会食など外出する機会が減って自宅で過ごしているのに、その方が幸せを感じる・・・意外でした。外出自粛をした結果、家で家族で過ごす時間の幸せに気づくことができたのですね。価値観は変わります。
保育園の中で、子ども達の幸せを願うとき、一人一人の子どもが、今この時を生き生きと楽しく過ごせるようにしたい、そのために何ができるかをいつも考えています。私達の仕事はそんな思いで成り立っていると思います。
Recent Posts
See All昨日の夕方、園庭で4歳児のAくんと一緒に砂遊びを楽しみました。 Aくんは、何度もハンバーグやバナナ、パンの砂遊びの道具を使って型抜きをして見せてくれました。型をひっくり返して、砂がきれいな形になると、人なつこい笑顔で笑いかけてくれます。「上手にできたね。」「おいしそうだね。...
コロナウイルスの魔の手がすぐそこまで忍び寄って来ました。いろいろな方から、コロナウイルスに罹った人の話や濃厚接触者になった人の話を聞きます。もう逃れることはできないのかもしれません。冷静に、冷静に・・・。 そんな中、3週間と3日遅れのプール開きを行いました。清めの酒と塩で、...