自己嫌悪
- 大瀧智子
- Sep 19, 2020
- 2 min read
昨日、子どものウソについてブログに書いた後、自分の未熟さに気づき、自己嫌悪に陥りました。
私達は、時々、子どもの行動や保育者としての自分の関わりを記録し、子どもの気持ちを考察したり、自分の関わりが適切だったかどうか振り返るために、エピソード記録を取るのですが、書くことによって子どもの気持ちや、その時気づかなかった自分の気持ちに気づくことがあります。
ブログを書きながら、30年以上前のことを思い返し、気づいたことがたくさんありました。
その頃、私は最初の子を妊娠して、もうすぐ産休に入る時期になっていました。妊娠しているからと言って甘えてはいけないという気持ちが強く、他の先生の手助けも断り、がむしゃらに動いていました。
当時の園は器楽演奏に力を入れていたので、難しいリズム打ちや鍵盤ハーモニカなどを教え込むのに必死で、子ども達の気持ちには全然向き合っていなかったと思います。
Aくんが、いじめられて辛くても、余裕がない私に話す気持ちにはなれなかったでしょう。いじめた子ども達も、大きなストレスを抱えていたのかもしれません。何かを教えて、それができると褒めるような保育者には、信頼感を持てなかったと思います。
クラス内でいじめがあったり、Aくんがウソをついたのも、未熟だった私の責任です。長い年月が経って、気づいたことの大きさに打ちひしがれていますが、一人一人の子どもを大切にする保育の意味や重みを改めて噛みしめているところです。
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