環境
昨日、ショッピングセンターに行った時、大きな声で泣き叫ぶ声が聞こえて来ました。声の大きさに驚いたのですが、よく見ると泣き叫んでいるのは、抱っこ紐の中の2歳くらいの女の子でした。どうやっても泣き止む様子が見られず、抱っこ紐が嫌なのかなと思って見ていると、お母さんの顔を叩き出し、とうとうお母さんは抱っこ紐からお子さんを下ろしました。
それでも泣き叫ぶのは収まらず、お母さんはただ見守るだけでした。そばにはお父さんもいたのですが、いつものことなのでしょうか、手を出さずに見ているだけでした。もしかすると、なんらかの特性があるお子さんなのかもしれません。ショッピングセンターは、人が多いうえに、音や光の刺激が強いので耐えられなかったのかも・・・・。そうなると小さいお子さんは泣いて訴えるしかないですね。
児童発達支援事業所に来られるお子さんの中には、そんな特性を持っている子が多いので、支援室の環境づくりには十分気をつけています。児童発達支援管理責任者のO先生がこれまでの経験を生かして、子ども達の苦手な音や刺激をできるだけ避けるようにし、集中力を妨げるようなものは置かないようにしています。
先週、療育中にお子さんが玩具を投げて玩具が壊れたそうです。謝られるお母さんに「お子さんが投げたら壊れるような玩具を置いていてすみません。事業所にあるものはお子さんのために置いているものなので、こちらがもっと気をつけます」とお母さんに話したそうです。
環境を変えれば子どもたちの行動は変わります。叱られなくていいことで叱られることがないよう環境をつくるのは大人の役割です。ショッピングセンターは、通常発達のお子さんにとっては楽しい場所かもしれませんが、特性があるお子さんにとってはそうではないかもしれません。
園でもご家庭でも、毎日毎日同じ注意をしているようであれば、注意をしても意味がないですね。まだそれを受け入れる発達段階に達していないのかもしれません。環境を変えれば、注意をしなくて済むのであれば、できる工夫はしてあげてほしいと思います。言うは易く行うは難し…だとは思いますが、できることをお願いします。
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