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約束

 子どもと約束することはよくあると思います。約束は、子ども達にとって不利なことが多いなぁと自分を振り返っても思います。約束には、してほしいこと、してほしくないことなど、大人の強い思いが込められてしまいます。


 保育園の中でも、「それはお約束でしょ」という言葉を口にすることがよくあります。「約束」という言葉を聞くと、子ども達は仕方ないと諦めた表情をすることがあります。約束はわかりやすく、強い強制力を持っているので、気をつけて使わなくてはいけない言葉です。「約束」と言われると、思考が停止して、決められたこと、守らなくてはいけないこととして子どもの心に落ちていきます。だから、大人は「約束」を頻繁に使うのかもしれません。


 子どもが自分で考えてすることやしてはいけないことを決める経験を飛ばして(省いて)大人が勝手に約束を決めてはいないでしょうか?自分のことは置いておいて、他の人が「それは約束でしょ」と言うのを聞くと、大人は約束をしたつもりかもしれないけど、子どもは約束させられたって思っているんじゃないかな?と思うことがよくあります。子どもが納得せずにさせられた約束を守らなかったと言って叱られるのはどうでしょう?


 「約束」が悪いのではなく、約束は子どもと大人のお互いの合意の上に成り立つべきものだと思います。時間がかかっても、手間でも、どうして「約束」が必要なのか、どの程度だったら守れるのか子ども達と一緒に考えて「約束」できるといいですね。


 因みに、ゲームをする時間を約束する時、そのゲームの内容を理解したうえで決めることも大事だそうです。ゲームをする時間を1時間と決めても、1時間ではスタートラインに立つくらいしかできないゲームもあるそうです。私も全然ゲームのことはわからないのですが、毎回スタートラインに立った時点で1時間経ってしまって終了となると、とてもストレスフルですね。約束するためには、大人にも知識が必要で、大人にとって望ましいことばかりを押しつけても「守れない約束」が常態化してしまって意味がなくなってしまいます。


 「約束」をする時は、子どもと一緒に話し合って決められるといいですね。私も子ども達との対話をもっと大事にしたいと思います。

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