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苦手

 野菜を食べてくれない、食が細い、同じものばかりを食べたがるなど、乳幼児期は食に関する悩みが尽きないですね。私は、ほとんど食べ物の好き嫌いがないので、いつでもなんでも美味しく食べられます。自慢することでもないですが、それだけでも少し生きやすいのかなと思います。


 こども達にもなんでもバランスよく食べてほしいと思いますが、小さい頃は食の体験が少なく、一度嫌だと思うと、それを変えることが難しいので、食べず嫌いになったり、苦手なものを食べさせるのはとても大変です。特に味覚が鋭いので、ごまかしが効かないところも困りものです。


 先日の給食会議の時、とても参考になる話を聞きました。今月の給食で麻婆茄子が出ました。朝から給食室を覗くと、ボールに山積みの茄子が見えました。あんなにいっぱいの茄子を食べてくれるのかな~?茄子を切るのも大変だろうな~と思いました。


 予想通り、その日は麻婆茄子の残食が多かったそうです。やっぱり・・・。そこで給食の先生たちが一工夫。福岡市の給食は1か月に2回同じメニューなので、2回目の時は茄子の皮をなるべく多く剝いたそうです。そうすると、驚くほどよく食べ、残食がなかったということでした。茄子の皮の部分が嫌だったのですね。確かに茄子の皮は固いので、口に残り、気になってしまうと食が進まないかもしれません。皮には栄養分が多いので、皮も食べてほしいのですが、皮があるために残してしまうのなら、そんな工夫をするのもいいですね。


 残食がなくて、給食の先生たちはとても嬉しかったそうです。一生懸命作ったものを食べてくれないのは悲しいですね。あんまりよく食べるので、担任の先生がおかわりに来た子に「これ茄子だよ」と言うと「ふ~ん、そうなの」という返事。茄子が嫌いなのではなく、触感がいやだったのでしょう。いろいろ試してみることは大事ですね。


 おうちでは、子ども達の気分や好みに負けてしまうかもしれませんが、諦めずに工夫して子ども達が苦手なものも食卓に出し続けてほしいと思います。もちろん、無理やり食べさせるのは逆効果ですよ。

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