危機感
2日前、西区の園長会がありました。少子化が加速し、待機児童は令和7年にピークを迎え、その後待機児童数は減少すると言われています。コロナ禍で、将来への不安が高まり、出生率が下がる上に、保育園という集団生活にお子さんをいれることが不安で、預けることを控える人も増えそうです。
「来年0歳児が入園してくれるか心配・・・」園長会でもこんな声がたくさん聞かれました。0歳児は、保育単価(国から委託される一人当たりの保育料)が高いので、園の経営を大きく左右します。それに加え、0歳児は、卒園まで6年間在園するので、その存在意義はとても大きいのです。
福岡は待機児童が多いというデータがありますが、それは福岡市周辺の市町村に待機児童が多いからです。福岡市は財源があるので、待機児童解消のために、次から次に保育所ができましたが、脆弱な財源の市町村はそんなに保育所をつくることができません。結果、福岡市の周りの市町村にはたくさんの待機児童が存在し、全国から見ると、福岡は待機児童が多いというように見られているようです。
今年度福岡市の認可保育園の55%に定員割れがあり、2814人の欠員があるそうです。最近では、待機児童証明書をもらうために、入所申し込みをして、入所が決定すると辞退する人もいるという話を聞きました。待機児童と証明されれば、最長2年間育児休暇を取得することができるからですね。本当に入所したい人が入れなかったり、時期を逃してしまうこともあるので、待機児童証明書をもらうために入所申し込みをするのはやめてほしいと思います。
保育園として生き残るために、保育園には何ができるか、新しい役割について考える時期に来ているのだと思います。認可保育園に預けると安心・・・長い間私たちが努力した結果、世間一般の方から評価してもらえるようになりました。でも、それだけでは生き残ることができない時代に入りつつあります。
認可保育園だからこそできる新しい役割を創造し、保育方針・保育活動などを広く情報公開して、たくさんの方が認可保育園でなければと思ってくれるようになりたいと思います。
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