笑いを
- 智子 大瀧
- Jan 22, 2022
- 2 min read
二日前のことです。朝の放送をするために、5人の子ども達が、事務室に入って来ました。 最近はりんご1組(3歳児)の子ども達も放送をする気満々です。4、5歳児の子ども達は、そんな3歳児に、「名前だけでもいいよ。」と言ったり、簡単な言葉を教えてくれるなど、お兄さん、お姉さんらしく声をかけてくれます。こんなところにも、異年齢の関わりが見られていいなと思います。 いざ、放送しようとすると、4歳児のTちゃんが、「Tちゃん、2番だったのに」と2番目に並んでいる同じ4歳児のTくんを恨めしそうに見ながら一言。 TくんとTちゃんは、二人とも2番目に放送したいようで、互いに譲れません。無言のまま時間が過ぎました。しばらく様子を見ていたのですが、体操の時間が迫っています。 「どうする?遅くなっちゃうよ。」と言うと、「ジャンケンにしよう」と嫌そうに言うTくん。仕方なさそうにジャンケンに賛同したものの、どうしても譲れないTちゃんの顔は強張っていました。 Tくんの顔も強張り、ジャンケンが3回あいこになったところで、それまで息をひそめて二人を見ていた5歳児のAくんが不意に吹き出しました。それにつられて、TちゃんもTくんも、みんなが笑い出しました。 ホッとしたような空気が流れ、ジャンケンに勝ったTくんは2番目になり、負けたTちゃんは笑いながら後に並びました。 たかが並ぶ順番と思われるかもしれませんが、子ども達にとっては大問題です。自分の主張を引っ込めるのは、プライドが許さないのでしょう。 そんな緊張感の中始まったジャンケンですが、小さな笑いから子どもたちの心がほぐれました。人生にとって笑いは必要ですね。 時々おもしろいことを言って笑いを引き出してくれる子がいますが、ユーモアのセンスは人との関係において大切だと思います。 急増するコロナウイルスは人々の心に黒い影を落としていますが、そんな時こそ笑って心のゆとりを取り戻したいですね。
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