豆まき
今年の節分も、とてもおもしろくて、盛り上がりました。「鬼が来た~!」の一言で、子どもたちの顔はこわばってしまうのですが、鬼が〇〇先生と〇〇先生だとわかると、先生たちの「豆を投げて」という声に背中を押されて、何人かの子どもたちが豆を投げ始めました。豆まきの輪はどんどん広がり、みんながんばって豆まきをすることができました。
つぼみ組(0歳児)の子どもたちは、鬼さんの登場にキョトンとした表情でした。節分の意味も鬼の登場もよくわからないけど、先生たちと一緒に豆を投げて、鬼さんと一緒に写真を撮って・・・。
怖いという感情は、生後6か月くらいから出てくるようですが、怖がる様子はなかったです。いつもの先生たちなので、怖くなかったのでしょう。日本の大事な行事を一緒に経験できてよかったです。
はな(1・2歳児)の子どもたちは、鬼の登場に驚いたようで、だんだん後ろに下がっていました。先生たちと一緒に豆を投げ始めるものの、あまり力が入りません。泣いたのは2歳児のMくんだけでしたが、やっぱり先生たちの顔が見えていても、鬼のお面は怖いのでしょうね。
どうにか豆まきをした子どもたちは、鬼さんたちと写真を撮りました。いつも勇ましい子どもたちですが、まだまだ鬼が怖い年頃ですね。一生懸命豆を投げている姿がかわいかったです。
りんご組(3・4・5歳児)は、ベランダから鬼が登場するという予想外の展開に一瞬ひるみましたが、すぐに気持ちを立て直し、果敢に鬼に向かって豆を投げていました。顔に当たると痛そうだったのですが、そこは子どもたちなりに考えながら投げてくれたようです。後から鬼役だったT先生に、「痛くなかったですか?」と訊くと、「大丈夫です。子どもたちに豆を投げられて、自分の厄も飛んでいったような気がします。」とにこやかに答えてくれました。
いつもの姿とあまり変わらない先生たちの鬼の姿ですが、それでも泣いた子がひとり。隅っこに隠れて出てこれなかった子がひとりいました。同じものを見ても、それぞれ感じ方が違うことに改めて気づきました。繊細な子は、小さな変化にも敏感なんですね。大切な日本の伝統ですが、繊細な子への配慮を忘れてはいけないと改めて思いました。
今年は、赤鬼さんと青鬼さんと一緒に写真を撮る余裕がありました。コロナウイルス感染症は、大きな犠牲を強いていますが、生活発表会などの大きな行事がないので、日常がゆったりしているような気がします。だからと言って、これ以上の感染拡大は絶対に阻止したいと思いながら、私もこっそり豆を投げました。
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