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信頼関係

 現在、保育園内に児童発達支援事業所を開所しようと準備に取り掛かっていらっしゃる方に聞いたお話です。その方の勤務されている保育園は定員160名で、そのうち先生たちが発達が気になるというお子さんが30名くらいいるそうです。


 長年障がいがある方にかかわって来られたその方は、「自分が見る限り、半分くらいは大丈夫な気がする」と言われていました。毎日関わっている担任の先生との困り感の違いはあると思いますが、発達をしっかり見る力が必要ですね。


 どこの保育園・幼稚園でも発達が気になるお子さんが増えています。以前に比べて、子どもを大らかに見ることができなくなっているのかもしれません。孤立した家庭の中で、モデルがないのが子ども達の発達を妨げているのかもしれません。


 保育園・幼稚園では、同じ年齢の子ども達が一緒に過ごすので、つい比べてしまいます。同じ年齢でも1年近い開きがあれば、発達に差があるのは当然なので、それも視野において発達を見る目を養っていかなくてはと思います。


 2か月前、児童発達支援事業所を開所したのですが、通常のクラスで過ごすことができれば、それがいいと思います。それぞれの発達の歩みを見ながら、ゆっくり成長していく子ども達に寄り添い、事業所があるからこそ、あまり支援の判断を広げ過ぎないように気をつけなくてはとも思っています。


 それでも発達の遅れや特性があって困っているのは子ども達です。困っているのに「困っている」「助けて」と言えずに、集団で行動することにストレスを感じている子がいます。家庭の中であれば、、困っていることを察しておうちの方が代弁したり、手伝ってくれるので困ることはあまりないのかもしれません。おうちの方も園生活の中で子ども達がどんなに困っているか想像するのは難しいですね。


 園での様子をどのように、どこまで伝えればいいのかとても悩みます。困っているのは先生たちではなく、子ども達です。もっと保護者の方と子ども達がどうすれば困らずに園生活を楽しめるのか一緒に考えることができるといいのにといつも願っています。


 

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