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親子通園

 児童発達支援事業所は今年最後の療育の日でした。金曜日の午前中は、1・2歳児の親子通園の日です。1・2歳児といっても、もうすぐ幼稚園の年少組やプレクラスに入る年齢のお子さんなので、しっかり自分の意思を主張し、思う存分身体を動かしていました。


 1・2歳児の療育の受け入れ人数は5組なのですが、あまり需要がなく、やっと4組になりました。経営のことを考えれば空き枠がないようにしたいので、来年から需要が多い子どもだけの通園に変更しようかなと思っていたのですが、療育場面を見ると、子ども達が他の子ども達に影響を受けながら、音楽に合わせて体を動かしたり、笑ったり、怒ったりする姿を見て、この年齢の支援の意義を感じました。


 まだ言葉でのやりとりは難しいお子さんもいるのですが、先生たちがずっとそばにいて、必要な仲介をしているので、楽しい遊びの中で、家庭ではできない経験をすることができます。好きな遊びをする時間も、他のお友達の遊びをじっと見て、手を出したり、表情で訴えているのを先生たちが読み取り「一緒にやってみようか?」「ここにも同じものがあるよ」とタイミングよく誘ってくれるので、新しい経験ができているようです。


 1・2歳児に療育は早いと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、早い方が小集団の中で順番を待ったり、真似をしたりして、社会性の力の育ちに繋がると思います。療育の場では、椅子に自分の写真が貼ってあるので、スムーズに椅子に座ることもできています。


 なにより、お母さん同士が情報交換できるのがいいと思います。最初は後ろの方で子ども達の様子をご覧になっていたのですが、子ども達が落ち着いて遊びだした時を見計らって、児童発達支援管理責任者のO先生が「別室に行ってお母さん同士お話されませんか?」と誘ってくれたようで、それまでお子さんを見ていた時とは打って変わって、別室からとても楽しそうにお話される声が聞こえてきました。


 それでなくても孤立しがちな子育てなのに、発達に凸凹があるお子さんの子育てはさらに孤独だと思います。同じような悩みを持つお母さん同士でお話しできると、とても心強いでしょう。来春に向けて療育計画を再検討し、りんごの花らしい発達支援ができるようにしたいと思います。

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