イメージする力
今年最初の「みーちゃんのおはなしかい」でした。毎回すてきなプログラムを頂くのですが、だるまの絵がとてもかわいかったので「かわいい!」と言うと、作者でもあるかよちゃん先生が「未満児クラスの子ども達にだるまのペープサートをしたので、描いてみました。」とおっしゃいました。色合いも表情もすてきですよね。
「未満児クラスのこどもたちがだるまさんを引っ張らないかなと思ってちょっと心配したんですが、誰も引っ張らなかったんですよ。成長したな~と感激しました。」とかよちゃん先生。未満児クラスを見ることができなかった私のために、ペープサートのだるまを見せてくれました。机の上で動かすとカタカタと音がして愉快な気持ちになります。
以上児クラスも、静かにお話を聞いていました。毎回書いていますが、1年前と比べたら大きな違いです。隣の部屋で遊んだり、みんなの中にいても、おしゃべりをしたり、動き回ったり・・・。先生たちの膝に座って話を聞く子も少なくなりました。しっかり聞きたい子は、前の方に座っています。
おはなしかいが終わった後に、りんご3組(5歳児)のKくんが、M先生と一緒にお話会の先生たちに訊きたいことがあると行っていました。何を聞いているんだろうと思ったのですが、かよちゃん先生が、「『(素話)の『だめといわれてひっこむな』の絵本はどこにあるんですか?』と訊かれたんです。保育園の子にそんなことを言われたのは初めてです」とおっしゃっていました。
絵本がなくて、話だけを聴く素話は、聴きながらイメージできないと話の内容がわかりません。Kくんだけでなく、みんな静かに耳を傾け、終わると「はやっ!(早い)」と言っていました。それだけ集中して聞いていたということです。
『だめといわれてひっこむな』は東京こども図書館の「おはなしのろうそく」に収められているお話の一つで、絵本にはないそうです。Kくんは頭の中で想像したと言っていたそうですが、以前小学生に絵本を渡したときに、イメージと違うと言われたことがあって、素話は子どもたちが自分でイメージしたほうがいいともおっしゃっていました。
お話を静かに聞けたこと、素話をイメージしながら聞けたこと・・・小さな成長かもしれませんが、そんな一つ一つの成長を喜び、私たちがその成長を嬉しく思っていることを子どもたちに伝えていきたいと思います。
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