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沈黙の反抗期

 昨日の「不登校」の続きになりますが、「不登校」は、いくつかの原因(理由)があることがほとんどで、なぜ学校に行けないか、子どもに聞いても答えられないことが多いそうです。自分のことなのにわからないなんて・・・それも子ども達を苦しめているのでしょう。


 私も、認定NPO法人フリースペースたまりばの理事長西野博之さんの話を聞くまで、「毎日学校に行くのは当たり前」だと思っていました。嫌なことや辛いことがあるのは他の人も同じ、みんなが学校に行っているのだから、どんなことがあっても学校には行かなくてはいけないと思っていました。


 小学生の「不登校」の原因として多いのは「いじめ」だそうです。「不登校」は3万人ですが、いじめの件数は65万件・・・学校が把握している数ですから、その何倍もいじめがあるのでしょう。いじめの件数が一番多い学年は小学校2年生だそうです。1年生は入学したばかりで慣れるのに精いっぱいで、そのストレスもあるのでしょうか、2年生が一番多いそうです。


 脳科学者の黒川伊保子さんがその話を聞いて、「8歳は脳の臨界期で、子どもが『沈黙の反抗期』と呼ばれるような行動を示す時期」と話されていました。8歳になれば長いスパンでものごとを捉えられるようになり、お母さんが仕事で長時間不在だと、自分より仕事の方が大事だと思い込んでしまうこともあるそうです。8歳になるとしっかりしているように思えるので、距離を置いた関わり方をしてしまうこともあるのかもしれません。まだまだお母さんに甘えたい、話を聞いてもらいたい、大事にされていると感じたいと思っていることを忘れずにいたいですね。


 私も娘と息子が赤ちゃんの頃からずっと朝早くから夜遅くまで仕事を続けて来ました。一つのことに没頭してしまうので、子ども達にとっていい母親じゃなかったかもしれません。子ども達はいつもそばにいて、世話をしてもらいたいと思っていたでしょう。寂しい思いもたくさんさせたと思います。それでも、何か子ども達にあれば、いつでも仕事をやめようと思っていました。子どもと仕事、どちらが大事かなんて、答えは決まっています。


 お子さんが「不登校」になったら、なりそうになっても、恐れることはありません。いつでもどこでも学ぶことができます。お子さんを責めたり、自分を責めたり、先生を責めたりしないで、お子さんが夢中になれること、好きなことを一緒に見つけてくださいね。



 
 
 

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