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主体的に取り組めるために私たちにできること

 今日も暑い中で、りんご組(3・4・5歳児)は、体育教室に取り組んでいました。先週、初めて暑い園庭で跳び箱や鉄棒をしたのですが、りんご2組(4歳児)の男の子たちは、全然興味を示してくれませんでした。並んでいる間も自分たちの世界でおしゃべりをしたり、砂遊びをしたり・・・。


 自分の順番になり、名前を呼ばれても動かない子もいて、体育教室のT先生もお手上げ状態でした。私も、こんなにしたくないんだったら、もう無理かな~と思っていたのですが、M先生が研修で学んだその気になる工夫をしてくれました。


 「実は、(体育教室の)T先生は、ヒーローを育てる人で、とっても強くて、怪獣を倒すこともできるらしいよ。ヒミツだけど・・・。だから、T先生のように跳び箱からジャンプしたり、鉄棒で筋肉を鍛えたら、怪獣をやっつけられるようになるよ」とこっそりりんご2組の男の子たちに話したそうです。


 その話を聞いて、私も「T先生ってとっても強いらしいよ。怪獣をやっつけられるらしい。AくんもT先生と修行したら、きっと強くなるよ」とAくんにそっと話しました。「ボクはウルトラマンになりたい!」とAくん。「修行したらウルトラマンより強くなるらしい・・・。知ってた?」「今度T先生と一緒に、跳び箱からジャンプしたり、鉄棒をくるっと回って修行したらウルトラマンになれるかも・・・。」と毎日呪文のように、Aくんに話しました。


 きっと他の先生もAくんにそんな話をしたのでしょう。今日のAくんは先週とは全く違った姿を見せてくれました。颯爽と跳び箱5段を跳び、軽やかに鉄棒で前回りをして、かっこいいポーズまで!


 主体的に取り組むと、こんなに子どもたちは生き生きするのですね。Aくんだけでなく、他の子ども達もやる気満々でした。もちろん、T先生の上手な声掛けが子ども達をその気にさせたのでしょう。体育教室の前に、M先生が作ったウルトラマンのカラータイマーに見立てた折り紙のバッチも効力を発揮したと思います。


 子どもたちの変化にT先生もびっくりされていました。担任のM先生もとても嬉しそうでしたが、「これがずっと続くわけではないですね。いい時もあれば、(大人から見れば)よくない時もありますからね。」たしかに・・・。


 この気持ちがずっと続かないかもしれませんが、運動会が終わって、一人一人の子ども達が少しお兄ちゃん、お姉ちゃんになった自分を感じてくれるといいなと思います。




 

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