保育の価値とリスク
- 智子 大瀧
- Nov 19, 2024
- 2 min read
昨日骨折して手術をしたHちゃんが、夕方弟のIくんを迎えに来てくれました。腕をつった姿を見て、また心が痛みました。早く確実に治ってくれるよう祈ります。Hちゃんは、今週金曜日のキラキラデーで『ミラクルショー』に行くことをとても楽しみにしていて、怪我をした直後、病院に行くタクシーの中でも「『ミラクルショー』に行きたい」と言っていました。以前のブログで書いた(ミラクルショーに行くのが)楽しみすぎると言ったのは、Hちゃんです。
そんな言葉をタクシーの中で聞きながら、行けなかったらどうしよう・・・と思っていたのですが、病院の先生の許可が出たので行けることになりました。十分注意をして行かなくてはと思います。
昼間、先生たちと昨日の怪我について話し合いました。昨夜は、Hちゃんの泣いている姿を思い出して、もう体育教室をやめようかとも思いました。跳び箱をしなければ怪我をすることもありません。でも・・・跳び箱は走る、跳ぶ、着地するなどの脚力が育ち、手をつく、重心を移動する、身体を支えるなど身体全体をバランスよく育てることもできます。普段の遊びの中では経験できない動きです。なにより、目標を持って跳べた時の達成感は、子ども達にたくさんの自信をつけてくれました。
会議の中で、子ども達にとって怪我をするからやめるという選択がいいことなのか?という意見も出ました。でも、この7年間、跳び箱や体育教室を通して子ども達の成長を感じて来たのですが、保育の価値とリスクを天秤にかけたとき、保育の価値に比重が傾いていたように思います。もっと高く跳びたいという子どもの気持ちを歓迎する私たちの気持ちが強すぎたのではという反省です。
子ども達が今の能力以上のことにチャレンジすれば怪我のリスクは高まります。一番大切なのは子どもの安全なので、それを考えた上で保育の価値(子どもの成長)を見定めていかなくてはと思いました。
Hちゃんのお母さんは、Hちゃんが怪我をしたことで他の子ども達が跳び箱を怖がってしまわないかを心配されていました。Hちゃんだけでなく、他の子ども達のことを考えてくださるお母さんのお気持ちが本当にありがたかったです。職員全員で今回の怪我の原因と対策を共有し、同じようなことが起こらないようにしなくてはと心に刻みました。
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