個別最適な学び
- 智子 大瀧
- Jun 23, 2024
- 2 min read
昨日、今日と2日間、通信大学のオンライン授業を受けました。科目は『発達障害指導法』です。おもしろくて(興味深くて)もっともっと学びたくなっています。
発達障害のお子さんは、通常のお子さんとは違った認知の仕方や感覚があるので、他の子と同じようにできずに、叱られる経験が多く、自己肯定感が持てないようです。そんなお子さんに、「私の得意なことは?」と訊くと、「『やっていないことも叱られること・・・どうせ〇〇くんがやったんでしょ』と言われる」と答えたそうです。もう少し年齢が上の発達障害があるお子さんに、「私の失敗は?」と訊くと、「生まれてきたこと」と答えたそうです。切ないです。
日本ではまだまだ発達障害の理解が進んでいなくて、知的に問題がないので余計に叱られたり、わざとしているんだろうと思われることも多いようです。この「障害」という言葉が使われ続けていることも意識の低さの表れです。授業担当の先生は「オリジナル発達」「カラフル発達」と表現されていると聞いて、言葉は大事だと思いました。
オンラインでは海外で受講されている方もいて、その方のお子さんはADHD(注意欠如多動症)と診断されたそうです。発達診断を受けると、「一人一人発達は違っていて、様々な学び方がある。こんなところが得意だよ。でも、パワフルに脳が動くので疲れやすいから気をつけて」というような支援ブックが届いたそうです。
『ADHDはその子の一部であって、全てではない、その特徴に合わせた学び方がある』という肯定的な表現にとても励まされたと受講者の方は話されていました。発達障害の分野においても日本は後進国ですね。
先日ブログに書いたように、強い軍事国家を目指した日本の教育制度が限界を迎えています。その当時は教師がいかに効率的にたくさんの生徒に教えるかが重要でしたが、現在のように一人一人違っていてそれがいいという価値観が広がりつつある中で、教師中心の教育は成り立たなくなっています。
欧米では1クラス10人~12人で子ども中心の教育が行われているそうです。このままでは世界から取り残されてしまうかもしれません。一人一人それぞれ違う良さに目を向けた『個別最適な教育』が求められています。
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