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児童発達支援事業所の今

 事業所を開所して2カ月近くが経ちました。この間、問い合わせは100件、見学者と見学予定者を合わせると、80件になります。まだ十分なスタッフがいるわけではないので、ニーズに応えられないのが現状ですが、療育は徐々に動き出しています。


 多様性を謳いながら、分離を促しているような中途半端な日本社会ですが、発達障がい(この名前もよくないですね)の理解が深まり、幼児期からのお子さんの特性に合わせた支援が必要だということが広く認識されつつあります。


 今日見学に来られたお母さんのお住まいは遠いのですが、事業所を運営している保育園だったら、お子さんを温かく受け入れてくれるだろうと思って見学に来られたそうです。お母さん自身もお子さんの特性を理解されていて、お子さんに合ったかかわりをされていました。


 とても穏やかで優しい笑顔のお子さんを見て「(発達障がいの)受け入れは早かったんですね」と、とても失礼な質問をすると「お兄ちゃん、お姉ちゃんがいて、そのお友達のきょうだいの子にも何人かそんな子がいたからですね・・・」とおっしゃっていました。きょうだいや同年齢の子を見る機会があると、気づくのは早いですね。一人っ子だったり、最初のお子さんだったりすると、比べることができないので、気づくのが遅くなる傾向にあります。


 できないことを叱り続けていると、一番大切な自己肯定感を傷つけてしまいます。早期に児童発達支援を受けることができれば、お子さんの特性がわかり、お子さんに合わせた支援ができます。長い目で見ると、早期に気づくことはとても大事だと思います。


 夕方、事業所でのアセスメントに参加しましたが、まずは、お子さんのことを良く知ることが大事だと改めて思いました。どんなことが好きで、どんなことが苦手で・・・がわかると、よい支援のスタートができます。


 長年保育園で働いていたK先生は「こんなに一人の子をじっくり見ることがなかった(できなかった)ので、いろいろな発見があっておもしろいです」と話していました。まずはじっくりお子さんを見て、知ることから支援は始まります。アセスメントでの先生たちの発言や意見を聞いていると、一人一人のお子さんの成長が楽しみになりました。



 
 
 

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