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助けたり、助けられたり

 最近よく見ている研修で、この社会を生きていくためには、二つの力が必要だといろいろな先生が話していらっしゃいます。一つは、自分でできることは自分でする。もう一つは、自分でできないことは人の助けを借りる・・・わかりきっていることですが、自分でできるのに人に頼ってしまったり、反対に困っていても、素直に誰かに助けてと言えなかったり、なかなか難しいです。


 毎週行っている『キラキラデー』は、子ども達と話し合いながら活動を進めているのですが、子ども達は経験が少ないので、意見が出なかったり、行き詰ってしまうことがあります。そんな時は、おうちの方の力を借りたり、他の先生にいい考えがないか訊いたりしています。困ったときは、人の助けを借りるといいという経験をしているのです。


 先週土曜日の天体観測では、5歳児のKちゃんのご両親やそのお勤め先の社長さん、奥様に助けていただいて、特別な時間を過ごすことができました。保護者の方が遠くまで子ども達を連れてきてくださったのも大きな力でした。私たちだけでは到底できなかったことです。助けてもらう、手伝ってもらったことが本当に嬉しくて、有難かったです。りんごの花保育園の楽しい毎日は、たくさんの方に助けてもらい、支えてもらい、応援してもらっていることで成り立っていることを改めて感じました。ありがとうございます。


 この感謝の気持ちをどう伝えればいいのでしょう?それは・・・りんごの花保育園の一人一人の子ども達が安心して笑顔で過ごせるように心を込めてかかわることではないかと思います。当たり前のことですが・・・。そして、誰かに助けてと言われた時に精一杯手助けをすることだと思います。助けてもらったり、助けることができるのは幸せなことですね。


 明日から保護者会役員さんの企画で『おゆずり会』が始まります。小さくなって着られなくなった洋服などを置いてもらい、必要な人がもらっていくというとてもシンプルな方法で行われます。残ったものは、寄付をするという最後の方法までしっかり考えられています。これも助けてもらったり、助けることができる方法の一つです。子ども達はあっという間に大きくなるので、とても嬉しい企画ですね。特に園のリュックや制服が人気のようです。


 夕方、4歳児のTちゃんのお母さんが大きな紙袋いっぱいにおゆずり会に出すものを持って来て下さいました。人気のリュックも入っていました。3年前に卒園児のIちゃんのお母さんに、「Tちゃんのお母さんがお腹が大きいから・・・」と譲ってもらったお話を初めて伺い、園の中でそんな温かい交流があったことをとても嬉しく思いました。助けられたり、助けたりが当たり前になると、この世の中はもっと暮らしやすくなりますね。子どもたちも大人の姿を見ていて、社会全体が変わると思います。


 

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