労働生産性
ラジオでフィンランドの働き方を聞いた後、ずっと考え続けています。人生のどれくらいの時間を仕事に費やすのかは人それぞれだと思いますが、私はかなり仕事の割合が高い方だと思います。保育園で主任職に就いてからずっと12時間近く働いています・・・ということは、他の人たちがしていることを何もしていないということで、全然誇れることではありません。そう考えると、なんだかとても落ち込みます。わが子にもたくさん寂しい思いをさせて、母には苦労を掛けて・・・。
日本はOECD(経済協力開発機構)38か国が加盟している中で、一時間当たりの労働生産性が29位、一人当たりの労働生産性は32位だそうです。なんて効率の悪い働き方をしているのでしょう。労働生産性が低いのは、長時間労働やICT化の遅れ、人手不足などが影響しているそうですが、なんといっても長時間労働が定着している職場風土が原因ではないでしょうか?
日本では遅くまで残業している人は頑張っている人として評価されます。ラジオでも言っていましたが、昔、「24時間働けますか?」というフレーズが日本社会で大流行しました。フィンランドでは、効率よくできる人が仕事ができる人として評価されるそうです。みんなが「終わり」を意識していて、ダラダラと仕事をしないというのが定着しているようです。会議は1時間で終わらせると聞いてなるほどと思いました。終わりを決めないと、話し合いはどんどん続きます。途中で「もうやめよう」と言うのは難しく、そんなことを言う人はやる気がない人になってしまいます。
保育園で労働生産性を上げることはできないと思っていましたが、書類を簡素化したり、書式を統一したり、ICT化することはできます。残業はしない、会議は短時間で、必要な人とだけ情報を共有するなど、工夫次第でできることはありそうです。
一生の時間は限られています。労働生産性を上げて、今まで仕事に費やしていた時間を自分の時間にして、趣味や勉強など好きなことができれば、より人生に深みが増すと思います。フィンランドで、1日6時間で働くか、週に4日働くかで仕事の生産性を比較したところ、1日6時間働く方が少し仕事の効率が上がったという実験データがあるそうです。1日6時間の労働時間だったら、集中して良い仕事ができそうですね。
何から手を付けていいかわからないのですが、来年度から連続5日(土日を含む)の休暇を取ることにしました。会議は時間を決めて行い、残業をしない職場を目指します。書類も見直して、誰もが書きやすく、見返しやすいものにします。人手不足など、行く手を阻むものがたくさんありそうですが、まずはチャレンジしなくては!
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