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子どもの自殺

 昨年、中高校生の自殺が過去最高の527人になったそうです。心が痛みます。どんな理由があるのか、人それぞれでしょうが、そこに至るまでには傷ついた経験がたくさんあって、その間に転機となることや人との出会いがあったと思います。その出会いに気づかなかったり、気づいても心が動かなかったりしたのでしょう。


 10代までの原因・動機別(1人につき最大4つまで計上)では学業不振や進路の悩み、友人との不和といった学校問題が44%で最も多く、健康問題が36%、家庭問題が19%と続いているそうです。原因は一つだけではなく、複数の要因が絡み合っているのかもしれませんし、本当の気持ちはそんなに単純ではないでしょう。


 日本には、「自分のことは自分でするべき」という風潮があります。その裏には、誰かに手伝ってもらったり、甘えたりするのは恥ずかしいことだ」いうメッセージが込められているように思います。


 自分でできることは自分で行い、できない時は「手伝って」と言えばいいということを大人は子ども達に伝えているでしょうか?


 心は見えないので、「助けて」「手伝って」って誰かに伝えることができるのはとても大事なことです。


 こんなに豊かな社会の中で、一番守られるはずの子ども達が自ら命を断つなんて悲しすぎます。子ども達の心は壊れやすく、再生には時間がかかります。


 子ども自らがSOSを出せるよう支援し、そのSOSを受け止めるのは周りにいる大人の役割です。周りにいる大人というのは、私かもしれませんし、このブログを読んでくださっている方かもしれません。


 誰もが他人事にせず、支援者の一人としてアンテナを張っていたいですね。

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