小学校就学に向けて
児童発達支援事業所の家族支援プログラムの日でした。元小学校教諭のK先生に「小学校就学に向けて」というタイトルで、特別支援学級と通級について講演をしていただきました。小学校就学についての講演は少ないと思うのですが、さらに特別支援学級・通級にテーマを絞った講演は珍しいと思います。K先生の話はわかりやすく、小学校教諭としての経験も豊富なので、保護者の方々はとても熱心に聴かれていました。
毎年5月には教育相談会の申し込みが始まるので、令和7年度年長児になるお子さんにとっては、すぐに必要となる貴重な情報が盛りだくさんでした。年長児ではなくても、2年後、3年後はあっという間にやって来ます。正しい知識や情報がなければ、戸惑うことも多いでしょう。K先生がお話されたように、就学後の進路については、知らないと不安、わからないと選べないと思います。参加された保護者の方から、たくさんの質問があり、それにも適切に答えてくださったので、先の見通しがついたのではないかと思います。
通級は週に1回2時間程度、知的か情緒かお子さんのニーズに該当する通級学級に行きます。お子さんが通っている学校に通級クラスがあればいいのですが、なければ保護者の方が送り迎えをしなくてはいけません。通常学級での2時間授業を受けられないのもリスクになります。
でも、通級クラスに通うことで、苦手なことが克服できるようになったり、頼れる場所や人が増えることで通常の学級では味わうことができない心の安定にもつながるようです。通級クラスを希望するお子さんは増えていて、入るのが難しい状況らしいです。
特別支援学級のリスクと良さについても詳細に説明してくださったので、とても勉強になりました。選ぶのは難しいですが、選ばなくてはいけない時は必ずやって来ます。その時にはまた迷ってしまうと思いますが、正しい情報を収集し、尋ねることができる人がいれば、お子さんにとって良い選択ができるのではないかと思います。
卒園児を送り出す時、小学校に適応できるか心配になるお子さんもいます。保育園の間にもっとできることがあったのではないかと思うこともありますが、大人が心配をし過ぎるとそれが子ども達にも伝わってしまうので、どの子も発達する力を持っていることを信じて送り出したいと思います。
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