知的教育?
- 智子 大瀧
- Jul 18, 2021
- 2 min read
先週月曜日、6か月の男の子が入園しました。4月に入園した子ども達は、ぐ~んと成長して、もう赤ちゃんぽさがなくなってきたので、6か月の赤ちゃんの存在は新鮮です。泣き声がかわいい、あくびをしてもかわいい、ぎこちない手の動きがかわいい・・・可愛いがいっぱい溢れています。
毎日いろんなことを感じ、自分の中に取り込んでいるのでしょう。ものに触れると、すぐに口に持っていき、確かめようとします。温かさ・冷たさ・柔らかさ・・・つかんだ手の感触を楽しむように、何度も同じことを繰り返します。
子どもは、遊びながら学ぶと言いますが、赤ちゃんが周りのものを自分の手や五感でとらえようとする真剣な姿は、とても遊びとは表現できません。おもしろさに惹かれ、探索活動を延々と続けている姿は、まさにこの世界を知ろうとする、わかろうとする赤ちゃんの知的好奇心が発揮されているのだと思います。
先週、見学に来られた0歳児のお子さんのお母さんに、「未満児さんは、知的教育はありますか?」と尋ねられました。一瞬、どう答えていいか戸惑いました。未満児の子ども達の知的教育って何でしょう?フラッシュカードとか、ドリル???
子ども達は、毎日知的活動を行っています。遊びの中だけではなく、生活の中でもたくさんのものの名前を吸収し、ものの仕組みを理解しようとしています。毎日先生たちが読んでくれる絵本の中で、知らない世界に思いを馳せ、わからないことは聞き、面白い話は何度も読んでと言います。大人が想像する以上に、子ども達は毎日知的好奇心を働かせ、自分の頭で考え、友達に刺激を受けながらこの世界のことを理解しています。子どもにとって、遊びや生活すべてが知的好奇心の対象であり、知的能力を発展させているのです。
知的教育と銘打てば、保護者の方は安心されるのかもしれませんが、やっぱりフラッシュカードやドリルが子ども達の能力を高めるとは思えません。
8月に0歳児の赤ちゃんが入園する予定で、これで0歳児の定員6名が満たされるので、少しホッとしています。あとは、1歳児がひとり、4歳児が3人(途中入園は難しいでしょう)入園してくれれば、定員60名が満たされます。8月はますます賑やかに楽しくなりそうです。
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